2013年6月13日木曜日

熨斗(のし の由来)   Noshi








祝い事やお礼などにつかう のし紙 のし袋は現代でも当たり前のように使われるが
本来はアワビの干物のことです

のしとは? 熨斗と書く

のしあわび 

倭姫の命が鳥羽の国崎(くざき)を訪れた際 鮑(あわび)を食された
あまりの美味しさに この貝を伊勢神宮に奉納するようおことばがあったが
その貝を採取した海女が 「このままでは腐ってしまいます」
鮑をひも状に細く剥き 乾燥させ 生乾きのうちに竹の棒で押し伸ばせばよろしいかと・・
この作業を「のす」という 熨斗という字を当てる 

それ以来二千年の長きにわたり 神宮に細く短冊状に乾燥させた鮑を奉納しています
細長くしたものは 長寿につなかり 縁起がいいとされた
現在は のし紙 のし袋の右肩に六角形の色紙の中に黄色いものが描かれていますが
これが熨斗鮑の簡略化されたかたちとされています
因みに 六や六角形は自然界で一番の「安定」をあらわすとされています
これに「水引」が加えられ相手を思う感謝や健康祈願に結びついたとされる

水引も中国 明時代の交易で明側からの荷物箱に紅白の紐が付けられていたことで
贈答品には紅白の紐をつける習わしだと 日本側が勝手に解釈したことに由来するらしい