2013年6月10日月曜日

 神服織機殿神社 神麻続機殿神社 125社めぐり

                 

  神宮は自給自足であることは以前から折りにふれ記してきた

  神宮神田(伊勢市楠部町) 
  伊雑宮お御田(志摩市磯部町)でお米の栽培
  神宮御園(伊勢市二見町) 清浄野菜 や果物の一部
  御塩殿 (伊勢市二見町) 塩の製造 堅塩
   御料干鯛調製所 (愛知県 篠島)   干鯛
   熨斗鮑調製所   (鳥羽市国崎町)   熨斗鮑
   土器調製所 (多気郡明和町蓑村)    土器製造
   神服織機殿神社 (松阪市井口町)    絹織物
   神麻続機殿神社 (松阪市井口町)    麻布
   神宮林    三重 和歌山 長野県        神宮ご用材 材木
   山葵 林檎  長野県  など





今回訪れたのは斎宮めぐりといわれる
神服織機殿神社と神麻続機殿神社です
神服織機殿神社 所管社
かんはとりみはたどのじんじゃ
神服織機殿鎮守神(かんはとりはたどののまもりのかみ 
神服織機殿神社末社八所 末社


神宮にお供えする布を織る織機をそなえ この神社の地元民が
神御衣祭(5月と10月の14日)に供進される和妙(にぎたえ・絹布)を奉職する
「かんはとり」とは神(かん) 機織(はたおり)といわれ
神に捧げる服部(はとりべ)という専門技術集団をさすという
服部はのちに「はっとり」といわれ姓名の服部の元となったとも言われている
服部も羽鳥も”ハタオリ”がなまったものと言われています


自分の姓名のいわれなどを この機会に確かめてみるのもいいかもしれません
また家に伝わる「家紋」などもその家のルーツを探る手がかりの1つです
太古の時代から大陸や半島 南方や北方から渡来人が「日本」に移り住んだ

そのむかしヤマト王権が成立以前
他国の王朝や国が滅びるたび 追われた人たちが渡来したと言われており
混血を繰り返し現在の「日本人」を創り上げてきた歴史があります
純粋な日本人は追いやられたアイヌ民族かも知れません(私見ですが)

最近は血液のDNA検査で自分のルーツが判明するようになりました
自分は世界のどこから来たのかがつまびらかに成って来ています
日本を取り巻く多くの国々の人達といい関係をもちたいものです


神宮の神官も14日間ここをおとずれ 地元民と共に神宮にお供えする
絹織物を織ります
向かって右側が「和妙 にぎたえ」を織る機織場




神服織機殿神社末社八所という小さなお社が神域内にあります


神麻続機殿神社
(かんおみはたどのじんじゃ)  皇大神宮所管社
祭神は神御衣祭(かんみそさい)に供進される荒妙(あらたえ・麻布)を奉職
神宮より神官が参向し麻布を織るお社です
麻績部(おみべ)服部(はとりべ)とおなじく 技術集団一族




神麻続機殿神社末社八所 末社







このあたりは木綿織物が多く産出され
松阪木綿 伊勢木綿を生み 江戸時代
現在の大手百貨店の元となる織物問屋が出たことでも有名な土地
和妙(にぎたえ)と荒妙(あらたえ)
和妙は絹織物
荒妙は麻布をさします
神宮にも和魂(にぎみたま)と荒御魂(あらみたま)が鎮座し
人の心のように優しさや ときには雄々しきこころをあらわすと思われます


二つの神社とも田圃や畑が続く中に こんもりとした林の中にありますので
遠目でもよくわかります
全国各地の神社も田んぼの中の森の中にあるのが多いようですね

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